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イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】

第9章 狂った果実~アランorレオ編~


『…目を閉じて……

………アラン……』




普段、ほとんど

「おまえ」

としか呼ばないレオに

突然、

優しい声音で名前を呼ばれ

アランの胸が

とくん…………

と音を立てる。




(っ………なに……急に優しい声で…

囁いてんだよ………




ってか何“とくん”てしてんだ俺!!

乙女か!!

しかも相手はレオだぞ!?)




見開いたアランの真紅の瞳を

レオの綺麗な手が

優しく覆った。




(あ……)




アランの視界が奪われ

闇に包まれる。




レオがまた

アランの耳に唇を寄せる。




『俺を感じて…』




レオの低い囁きが

アランの世界を支配する。






『…好き…』






とくん………






(こいつ…本気…なのか?)







『アラン……好きだよ……』






レオは

アランの薄い唇を

自らの唇で優しく塞いだ。






(……うそ…だろ………

レオと……キス……なんて………

兄弟なのに…

でも…………。

どうしよう…

俺……

イヤじゃ…ねえ……かも…)




優しく食むように

アランの唇を弄りながら

レオは思う。











(好きだよ。

おまえのその

真っ直ぐで

純粋で

馬鹿なとこ。







ジルにおまえは渡さない。




おまえを開発するのは




俺だよ。






おまえはずっと前から




俺のだしね。




くすっ…♪)




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