イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第7章 狂った果実~アラン×ユーリ編~
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『座れよ』
アランは部屋へ戻ると
ユーリをソファーに促し
キッチンに寄って作った
クレープシュゼットと
バレリアンティーをテーブルに並べる。
「わぁ…いい香り!
アラン様って、なんでも出来ちゃうんですね。
尊敬しちゃうな…」
『食えよ』
「はい。
いただきます」
ユーリが食べ始めると
アランも隣に腰を下ろし
一緒に食べ始めた…。
「美味しい!!
甘い物って落ち着く…。
俺を元気づけるために…
用意してくれたんですよね…
嬉しいな…」
ユーリは嬉しそうにしながらも
どこか、憂いを漂わせる。
『別に…俺が食いたかっただけだから』
「アラン様って、
本当に優しいんですね」
ユーリは愛らしい仕草で
クレープを口に運んでいった。
「…ごちそうさまでした…アラン様…」
食べ終えるとユーリは
隣に座るアランの肩口に
とん…
と頭を預け
そっと寄りかかった。
どきん…どっどっどっどっどっど……
(な、なんだよ、急に
か…可愛いじゃねえか…)
「少しだけ……このままで…いいですか?」
(こいつ…震えてる…)
アランは
思わず
ユーリをそっと抱き締めた。
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