第6章 悪魔のお仕置き～アラン編～

『そんなに我慢しないで…

イキたいのでしょう？

楽になりますよ、イッてしまえば。

いいではないですか。

あの言葉を言えば

貴方はこのまま

快楽に溺れることが出来る』




ジルは甘く囁く。




（そんなこと、したくねえ…

でも、もう我慢…出来ねえっ…）




「ぁんっ、はんっっジルっ…

も、ぁぁっ…」




『なんです、アラン殿？』




（あー…イキたい…）



「ゃん…ぁっ…んんジルっ」




『さあ、言って…

気持ちよくなってしまいましょう』




「ジル…もぅ…」




『はい…』




「...もぅ......」




『はい...』




「............イカせて…」




その途端

ジルは

全ての愛撫を

ぴたりと止めた。




（え…？）




見ると

ジルは

美しい顔に

恐ろしい程美しい笑みを乗せている。




『59分20秒。

私の勝ちですね』




「くっ…分かった…負けを…認める」




（だから…もう…イカせて…）




ジルは優美に微笑むと

また、

全ての愛撫を再開した。




「ぁぁっ…んっ…ぁっはん…」




（ああ、気持ちいい…っ

ちくちょう…）