第4章 【イナズマイレブン】 アフロディ
あのとき、彼の言葉に頷いていなければ……なんて、後悔しても後の祭り。
バタッ
「て、るみ……? っ照美っ」
そんな……っなんで……?
大丈夫って……任せてって……
相手の攻撃を囮として受け続けた照美は、試合中に、倒れてしまった。
病院に運ばれて、手当てを受けて。
あのとき、自分にボールを集めるように言った照美。
少し考えれば、その先を予測できたはずなのに。
『大丈夫、任せて』
照美のその言葉に頷いて、私は安心してしまったの。
照美なら大丈夫…って、思ってしまったの。
全然、大丈夫なんかじゃなかったのに。
あのとき、私が頷いていなければ。
照美を止めていれば。
こうは、ならなかった……?