第2章 入学式前日
葵の青葉城西高校の入学も決まり、明日は入学式
兄の大地は部活が休みの為、自室で本を読んでいた。
暫くし、トントンとドアを叩く音が聞こえ、大地はドアを開けると葵が新品の制服姿で立っていた。
「お兄ちゃん!制服来てみたんだ!どう?似合うかなっ」
葵は大地に言うと、クルリと一度回って笑って見せた。
そんな葵を見て
「おぉ!サイズピッタリだったな!似合ってるよ!」
大地はニッコリとした。
葵は大地の部屋に入り、ベットに座りながら
「はぁ…やっぱり私も烏野行きたかったなぁ。お兄ちゃんがバレーしてる姿見たかったよ…」
溜め息混じりに喋った。
そんな葵の隣に大地も座り
「なんだ?まだ入学もしてないのに、学校行きたくない病が発生しちゃったか?」
と笑いながら話す。
「……だってさ、お兄ちゃんが居ない学校行ってもつまんないんだもん。」
と葵はふてくされた。