第6章 ようこそバレー部へ!
暫く練習を見ていた葵。
近くにいた溝口が
「澤村さん、バレー経験あるかい?」
話しかけてきた。
「いえ、バレー経験はありません。兄がバレーやってるのでルール等は少しはわかりますが…」
「お兄さんバレーやってるの?高校生?」
「はい。烏野高校で主将してます。」
「……烏野かぁ………」
溝口はポツリと言い、うん、うんと頷いていた。
部活も終わり溝口が部員を集める。
集まって来たメンバーに溝口は
「今日からマネージャーとして勤めて貰う澤村さんです。お前達あんまり困らせるなよ。」
簡単に葵を紹介した。
「澤村葵です。これから皆さんのサポート役として頑張りたいです。よろしくお願いします。」
葵は深々とお辞儀をした。