第3章 入学式

(………青城のバレー部に澤村って人居たかな……)
暫く国見は考え込んでいた。

そんな国見を見て葵は
「お兄ちゃん青城じゃないよ～？」
と答えた。

「そうなんだ、道理でわからなかった訳だ。お兄さんはどこの高校なの？」

「烏野高校だよ～。」

「へぇ…烏野……(影山が行った高校か…)……ねぇ、澤村さんさ、部活決まらないんだったら男子バレー部のマネージャーやってみたら？」
国見は部活が決まらない葵 に提案してみた。

「……男子バレー部のマネージャーかぁ……」
葵は暫く考え込んでしまった。


そんな葵に国見は
「……マネージャーやってたら烏野高校と試合でお兄さんのバレーしてる姿見れるかもねぇ～」
煽るように喋った。

「そっか！じゃあ、私男子バレーのマネージャーやってみようかな！」
葵は嬉しそうに話した。

「じゃあ、決まりだね！明日入部届一緒に出しに行こうか！」
国見は帰りの支度をしながら話す。

「うん！わかった！お兄ちゃんにも報告しなきゃだし、明日一緒に行こうねっ♪じゃあまたね～」
葵は笑いながら国見を見送った。

国見は帰りながら
(……澤村さん、可愛かったけどちょっとブラコン気味だったな……お兄さんに報告するって言ってたけど反対されないかな……)
隣の席の葵に興味を示していた。