第24章 デートだ!
ペンギンコーナーを抜け
他のフロアに行く。
「あっ!ここに澤村さんが居るよ!」
国見は大きい水槽を指した。
「えっ!どこどこ?」
葵は国見が指した大きい水槽を
みると、大きいマンボウが泳いでいた。
「えっ、私こんな顔じゃないし!」
葵は不服そうに国見に訴えた。
「顔じゃなくて雰囲気。澤村さんも見てて和むから。」
「そういう事かぁ。でもマンボウはお兄ちゃんっぽいかな。」
「あっ!確かに大きいからお兄さんぽいね!じゃあ俺は水族館の生き物だとどんな感じ?」
「国見くんはシャチっぽい。なんか、シュッとしてて格好いいから。」
「シャチねぇ……俺は見た目はいいけど、腹黒かったり暴力振るうって事かな?」
国見は葵に意地悪そうに言う。
「えっ、国見くんは腹黒くないよ。少し子供扱いして意地悪だけど。どうしてシャチと関係してるの?」
「知らないの?シャチは肉食で凶暴なんだよ?」
「知らなかった……。シャチは撤回!じゃあ何かなぁ~。」
葵は暫く悩んだ。
「別にシャチでいいよっ。俺もシュッとしてて格好いいんでしょ?」
国見は悩む葵に頭を撫でながら言った。
「うん!国見くんは格好いいよ!すっごくね!」
葵は笑顔で国見に言い
国見も照れながらも
「ありがとう。嬉しいよ!」
ニッコリした。