第16章 岩泉の助言
暫くテーブルにうつ伏せたいた葵。
するといきなり首筋に冷たい物が当たる。
「ひゃっ!」
葵はビックリして起きた。
後ろには風呂上がりの岩泉がジュースを持って立っていた。
「これやるよ!今日は疲れたか?」
岩泉はそう言って葵にジュースを渡した。
「ありがとうございます!……私、疲れてそうにみえました?」
「いや、机に突っ伏せてたから。…兄貴の事でも考えてたのか?」
「へっ?いや、お兄ちゃんの事は考えてないですよ。」
「違うのか……じゃあ、及川か国見の事考えてたのか?」
「………………。」
葵は急に黙ってしまった。
(……図星だな。)
岩泉は葵の真正面に座り
「葵?何かあったのか?」
心配そうに聞いた。