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月島蛍くんの思うところ。
第1章 君ノ背中。[☆]
「椿さんの全部、僕にくれない?」
“大切にする”
“大事にする”
この先守り通すから。
だから。
彼女は本当に嬉しそうに笑顔を見せた。
そして、
『いいよ』
『全部あげる』
そう言ってくれた。
このあと、僕らがベッドの上で深く愛し合ったのは言うまでもないけど、恋愛っていうものもそんなに悪くはないかなと思った。
それが、高校1年。5月の頃。
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