第7章 薔薇99本〜彼女ver.〜
始めて付き合った彼氏は中学生。
真っ直ぐな目をしてて純粋で、照れ屋だけど時折見せる中学生らしからぬ表情に心底惚れていった。
その彼はもう大学生…会える回数が減っていった。
もうすぐ私の誕生日だが、きっと会えることはないだろう…
暗い気持ちのまま仕事へ向かう。
入口付近に着くと、見知った髪色の青年と店長が話していた。
「あの子は幸せもんやな」
『当たり前やん、俺が彼氏なんやから!』
その一言を聞いた瞬間どんよりとした気持ちは一気に吹き飛び
気恥かしさで顔に熱が溜まり、嬉しさで視界がボヤける。
店長が相槌を打ち、私を指差す。
振り返った彼は私を見て目を見開き、優しく微笑み
『誕生日おめでとう』
そう言って腕から溢れんばかりの薔薇を差し出してきた。
「あり、がと///」
その一言に沢山の気持ちを込めて、彼を抱き締めた。
薔薇99本〜彼女ver.〜