第4章 もう届かない
次に目が覚めたのは
あの真っ暗な闇の中
そこには 変わらず少女が佇んでいた
『これが あなたの 答え ?』
『これが あなたの ハッピーエンド ?』
「うん。」
空は 涙を流しながら微笑む
『あなたの物語は 素敵 だね』
少女は笑う
「ふふっ…それって褒め言葉?」
『…もう 元には戻れない』
「うん。」
『もう 彼の目にあなたは映らない』
「うん。」
『いいの?』
「…私が選んだんだもの。
いいに決まっているでしょう?」
少女はまた優しく笑う
それは どこか自分よりも大人びた笑みだった
『私は あなたの夢をまだ見たい 』