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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第5章 許されざる者 @ 孤爪研磨×β






「研磨。」




休憩中に黒尾が研磨を呼び止めた。



あれ以来気まずくて、研磨は部活には行っても黒尾を避けていた。




「…何。」



「俺ら、何も付き合ってたりしてないから。」




「…今更遅いよ。」




「…俺がαだったから、Ωのフェロモンと引き合っちまっただけだから。もうあんなことないから。だから…」




「もう遅いんだってば。クロとは部活もあるからいいけど、遙とはもう話さないし会いたくもない。」






黒尾は何も言うことができなかった。




謝罪のLINEも全部見ずに消した。




それだけ、初恋をかき消されたことが、悲しくて悲しくて仕方がなかった。







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