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素晴らしき世界
第5章 空高く
凜子side
次の日から撮影は始まった。
最初のシーンは私が演じる鈴の事務所が倒産寸前と聞いて泣くシーン。
最初にしてはすごくシリアスなシーンだ。
でも鈴には感情移入しやすい。
私も少しわかる。
親の大事なものは子にとっても大事なんだ。
「では、撮影はじめまーす。」
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