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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第2章 負けず嫌い【月島 蛍】


【おまけ】

昼休み 階段最上段ー

「…で、君はなんで
ヘッドホンを盗ったりしたの?」

ヘッドホンを返すためと、
お昼ご飯を一緒に食べるため

屋上前の踊り場に集合する。

『それは……』

「それは?」

『蛍が…曲ばっか聞いて
構ってくれない…から//』

「(思ったより可愛い理由)…//」

「っで、なに自分で言って
顔赤らめてんの?」

『だ、だって…恥ずかし…//

ってか、今のは蛍が言わせたんだよ?』

「はいはい…
それに、曲聞いてたのは…」

蛍が何か言おうとしたとき、
少し大きな声が
階段の吹き抜けから聞こえてくる。

「そういえば昨日さ!」

「おー、」

「うちのクラスの□□の顔が超赤くてさ、
ちょっと…汗ばんでて…なんて言うのかな…

お風呂上がりみたいな
火照った感じで…

めちゃくちゃエロかったんだよ!」

「まじか!

あー、でもなんか分かる!

□□って、
なんかエロいよな…//」

「気が強そうでエロいって…

たまらんよな…」

本人が聞いているとも知らず男たちは
そのまま階段を降りていく。

私は自分の名前が呼ばれたことと
その話の内容にドキッとする。

『……///』

「……なんで顔赤いのさ。」

『え、えろい…って…//』

クラスメイトにも私にも
呆れたような顔をして
ため息をつく蛍。

「はぁ…
俺の彼女をエロい目で見てるやつが
いるとか、最悪なんだけど…」

『もうあの人の顔見れない//』

私は火が出そうなほど熱い顔を隠す。

「あの状態で授業に出させたのは
失敗だったみたい…」

蛍はボソッと何かを呟いて
またヘッドホンを装着してしまった。

『あぁ……
蛍のご褒美タイムが終わった…』


ガーン……


と、沈んでいると

チュ…

頬にキスされた。
『!///』


「その赤らめた顔…
俺以外に見せるの禁止ね…//」


口をとがらせて
そっぽ向く蛍の頬は
ほんのりピンク色だった。


『へへっ…//』


「……//」
(それに、曲聞いてるのは
君がオススメしてきた
バンドの曲ばっかだよ…//)


蛍のカバンの中に
私の好きなアーティストの
チケットが2枚入っていることを知るのは
まだ先の話である。


*終わり*

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