第3章 大きな過去と小さな現実
仁王側
久々に屋上で授業をサボっておる
急に携帯が鳴りだした
俺は起き上がって携帯を確認した
仁「参謀からか......珍しいのう」
参謀から幸村達へメールが一斉送信されとる
今は......四時間目前の放課か
俺はメールを見た
仁「ほほう......」
メールの内容は簡単だった
〈昼に屋上へ〉
何かしたのかのう
俺は携帯をしまって再び寝ころんだ
仁「昼が楽しみじゃのう」
俺はそのまま昼寝をした
柳側
四時間目は体育であり体育館に来ている
今日の内容は今度の球技大会に向けた練習だ
男子の種目は体育館でバスケ、運動場で野球
女子の種目は体育館でバスケ、運動場でサッカーだ
種目決めは今度決めると言う事で
今日は体育館でバスケをしている
白川の姿が見えないな
俺は周囲に目をやった
体育館の隅のほうでボールをついているようだ
俺は白川に歩いて行った
白川側
この前の事で体育は控えるように言われた
ので、僕は隅の方で取りあえずボールをつく事にした
多少だが、まだ痛む
先生にはあまりやるなと言われたが
唯一体を動かす事の出来る授業なので
右は無理でも左だけ参加していた
少ししたら試合をするようだが
流石に参加しない
周りを見ると
経験者は未経験者にルールや動作などを教えている光景がある
他にも経験者はドリブルやシュート練習もしたりしている
周りを見ていると柳君が近くに寄って来ていた
僕は壁にもたれかけた
柳「隣、いいかい?」
『はい、構いません』
柳「ありがとう」
柳君は練習をしなくてもいいのだろうか?
柳「昼に呼んで申し訳ない」
『いえ、昼はどうせ暇を持て余しているだけですので』
柳「そうか」
僕は顔を柳君の方に向けた
柳君の顔には本当に申し訳なさそうな顔をしている
柳「君はどちらに参加するんだい?」
『僕はバスケを選ぼうかと』
柳「俺もバスケに参加をする。テニス部は皆バスケに参加するようだ」
『体育館の中が騒がしくなりそうですね』
柳「そのようだな」
先生「では、試合をやるぞー!」
「「はい!」」
柳「それでは、昼に」
『わかりました』
僕が返すと柳君は試合に行った
初めて話をしたな、授業中に