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古きパートナー

第2章 一度目の春


仁王側

俺の目の前で白川が男を軽々と投げた

一体どうなっているんじゃ

アイツは動けんはずじゃ

なのにその表情は変わらずに無だ

しかも、かなり離れておるのにも関わらず

かなりの殺気がこっちまで伝わってくる

白川と俺たちの距離は20mくらいじゃ

『さあ、まだやりますか?』

?「きょ、今日はこのくらいにしといてやるぜ。ひ、引き上げるぞ!」

「「お、おおーー!!」」

ゴロツキは帰って行った

さっきまで伸びとったやつも一緒に走って

白川は何事もなかったかのように優真に近づく

俺達も鞄を持って2人に走って近づいた






白川側

僕は痛みが走る体に再び鞭を打って待たせてしまった優真の元へと歩み寄る

優真はかなり泣いている

そんなに怖かったのか

僕は優真の目の前で片膝立ちをした

優真の手首に縛ってある紐と口に貼ってあるガムテープを丁寧に外した

上風「馬鹿ッ!!なんで逃げないんだよっ!!!」

罵声が飛んできた

『迎えが遅かったので怒っているのですか?』

何故、優真が怒っているのかわからない

後ろに柳君と仁王君が現れる

が、取りあえず無視で

上風「違う!なんで状況が不利なのにも関わらず逃げなかったんだよ!!俺はあそこでお前が逃げても、何も、何も......」

ああ、成程

つまりは心配をしてくれたのか

かなり泣いている

これは悪い事をした

上風「お前に、怪我なんて、して、ほしく、なかった」

泣いているせいか言葉が途切れ途切れだ

『申し訳ありません、優真。僕はあなたを1人にして逃げると言う選択肢が元からありませんでした』

僕は正直な思い(?)を言った

仁「おまんら、大丈夫か?」

柳「かなりやられているように見えたぞ」

どうやら2人も心配して来てくれているようだ

?なんで2人がここにいるんだ??

『助けてくれてありがとうございます。失礼だとは思いますが、何故ここにお二方いるのでしょうか?』

向き合って話そうと立とうとした時

眩暈がした

目の前が暗くなった

いや、真っ黒になった

どうやら僕の意識は途切れたようだ
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