第17章 甘い日
しばらく道のど真ん中で抱き寄せられた後は
素直に公園に向かっていた
そして着けば
丸「意外と早かったな」
切「先輩達、お疲れ様ッス!」
ジャ「どうやって撒いたのか...」
柳「俺の予想よりも早かったな」
幸「後10分は来ないと思っていたんだけどね」
真「蓮二の予想が外れるとはな」
柳生「2人とも大丈夫でしたか?」
仁「問題なか」
南「氷月も?」
『大丈夫です』
公園につけば雪合戦をしている切原君、丸井君、桑原君が目に入り
それを見つめる保護者達が次に目に入った
丸「氷月、それって...」
『はい?ああ、これですか。お世話になっているので登美子さんがお礼をしなさいと』
ジャ「自分で作ったのか?」
『はい』
ビニール袋の中から小さめの真っ白な箱を取り出して皆に配った
南「私もいいの?」
『はい』
南「ありがとう、ホワイトデーにちゃんと返すね」
『わかりました』
切「先輩!開けていいッスか?」
『いいですよ』
柳生「...これは、ティラミスですか?」
『はい。甘い物が苦手な真田君と仁王君に合わせて作りました。甘党の丸井君には申し訳ないと思っています。材料と時間が足りなかったので』
丸「いいって!氷月のケーキ、ちょーうっめーからな!」
南「え、食べた事あるの!?」
柳「冬休みにいったスキー場で年越しようのケーキを作ったと言ったよな」
幸「あれが氷月だよ」
南「料理上手なんだ...」
仁「普通の料理も旨いけどな」
『そんな事はありません。仁王君の料理も美味しいですよ』
ジャ「...え、えーっと、俺はこの状況にツッコミを加えた方がいいのか?」
真「仁王!どう言う事だ?」
仁「どう言う事って言ってもな。時々、てか殆ど毎日のように作って作られてなんじゃよ」
切「ちょ!先輩ズルいッスよ!」
丸「氷月の料理を独り占めかよ!」
『?、何か問題でもあるのですか?』
幸「俺も氷月の手料理を食べてみたくなったね」
柳「弦一郎での泊まり会以来、口にしてないからな」
南「え、なんで皆も食べてるの?」
?、コソコソと誰かが近づいてくる
これは...殺気?
狙いは僕だと思うが
こんな所で戦闘する訳にもいかないし
あそこの茂みに隠れているな