第12章 答え合わせ
白川側
場所は変わって自分の部屋に
「「お邪魔します」」
『はい』
皆を招待した
昼ご飯は途中のコンビニでおにぎりを買い
僕の部屋で食べている
皆が食べ終わり一息ついた
さて、どうやって話を切り出そうか
仁「お前さんに完敗したんじゃが、何を試しておったんじゃ?」
『試されている事はわかっていたのですか』
仁「何となくじゃ」
『僕が試していたのは、信頼です』
切「信頼?」
『先ほどの試合を見てどう思いましたか?』
丸「どうって、すげー、としか」
上風「氷月、俺は合格でいいと思うよ」
『仁王君はどう思いましたか?やっている本人の感想として』
仁「心が折れた、と言うより面白かったぜよ。憧れと試合が出来てのう」
『...本当に変な方達ですね』
柳生「変でしょうか?」
上風「氷月、これが普通だから」
『では僕が変とでも?』
幸「あれ?違ったの?」
上風「氷月に自覚症状はないですよ」
『優真、今後は1人で頑張ってください。宿題を』
上風「わ、悪い...」
『...「アリィ」について聞きたいですよね?』
柳「俺が調べた限りでは1月に死んだとしか出なかったな」
真「しかもかなり有数の実力保持者だったとも知ったな」
『話が長くなるのでお茶を入れてきますね。暖房があっても寒いのには変わりないですから』
僕は1人立ち上がって台所へと向かう
お茶の葉を取り出して急須に入れる
仁「手伝うナリ」
『ありがとうございます』
『中学の時、僕はアメリカの学校に転々と通っていました。父親の、優真の父親の都合で転勤が多かったために友達を作る事も出来ませんでした』
上風「その時にはもう氷月の記憶はなくなっていたから、普通に人と接する事も出来なかったんだ」
『そこで僕は父親に頼み、唯一覚えていたテニススクールに通う事にしました。そこでは最初、多くの友達ができ、お互いに高めあう事をしてきました』
柳「そしてその中に「アリィ」と言う人物が含まれていたのか」
『はい、そしてもう1人。「ジル」がいました』
丸「男っぽい名前だな」
『実際に男です。そこから数ヶ月経てば実力が別れてきます。そこで後悔しました』