第6章 不思議体験
仁「そんで、そのある人にはどうやって会ったらいいんじゃ?」
レ「うーん、普段から会っているよ」
普段から会っておるのか
柳「具体的には何をすればいいのだ」
レ「あの人はね、今視界に映る全ての人間に敵対心を持っているの」
真「それを緩和しろと言うのか」
レ「うん、簡単じゃないのはわっているよ」
幸「普段から会っているのか」
柳生「学校の学生という情報だけでは難しいですね」
丸「今年の新入生って何人だっけか?」
ジャ「話を聞く限りだと320人だとか」
切「無理ゲーッスよ」
柳「その中でも俺達が頻繁に会っている者を上げれば20人以内には収まるだろう」
仁「......」
柳生「どうしたのですか?仁王君」
俺はこいつを知っている
だけど何処か違和感がある
最近会った事のあるやつだ
この違和感はもしかして
仁「......なあ、レイン」
レ「はい」
仁「お前さん、白川氷月じゃないのか?」
レ「クス」
レインは笑顔を絶やさない
レ「思い出した訳じゃないんだね」
仁「そんで、どうなんじゃ?」
レ「半分正解、半分不正解」
半分違うのか
皆は驚いた顔をしておる
柳「では、あの人とは白川氷月なのか」
レ「あの人の方面は正解だよ」
幸「じゃあ、さっきのは?」
レ「私の名前は確かに氷月だよ。今は苗字が違うだけ」
真「苗字が違うだけで何か変わるのか?」
レ「白川の苗字は何年か前の自分がつけた。だけど、昔の苗字には大切な意味があったんだよ」
柳生「大切な意味ですか」
丸「なんだ?それは??」
レ「そう言うのは教えられない約束なんだ」
ジャ「結構範囲が狭いんだな」
仁「んで、ちっこい氷月は何がしたいんじゃ?」
レ「そう言う風に言われたくないからレインって名乗っているのに」
少し膨れた
レ「今の氷月が本当の記憶を思い出し、今までの感情を吐き出して欲しいの」
まあ、あいつの感情はないより
押し殺している方があっているのかもな
レ「今まで耐えてきた。でも、もう少ししたら耐えられなくなって二度と戻ってこなくなっちゃう」
切「えーっと、どういう事ッスか?」
レ「簡単に言うと、人間から人形になってしまうの」