第2章 出会い
「サボ。」
いきなり後ろから声をかけられ、肩がピクンとはねる
振り向くと俺の恩人、ドラゴンさんと小さな女の子がいた……
「なんですか?ドラゴンさん」
「この女の子はコアラという。
新しく革命軍に入る子だ。
仲良くしてくれ……」
「あっ、はい‼︎」
俺はその子の正面に立った。
「俺の名はサボ‼︎よろしくな‼︎」
そう言うと右手は差し出す。
笑顔をみせると同時に、かけた前歯もみえる。
しかし、左目には火傷と思われる痕がある…
(この子……どうしたのかな?
ひどい怪我の痕が……)
コアラは差し出された右手を見つめることしかできなかった……
おずおずとコアラが自分の右手を出した。
サボの手はコアラの手をとり、握手を交わした。
コアラはスッと息を吸い込んだ
「私はコアラ‼︎
こちらこそよろしくね♩
サボくん‼︎」
コアラが俺の名を最初に口にしたのはこの時だった……
あの時の笑顔も声も……
気持ちも忘れられない……
気持ちはずっと…続いてる。
俺は……好きなんだ。
コアラの事が……
だからドレスローザには連れて来たくなかった。
誰でも好きな奴を危険な目に合わせたくないだろ?