第4章 喧嘩
サボ
「やっと見つけた……」
まさか追いかけてくるなんて思っていなかったサボの声が聞こえて、コアラは肩をビクつかせた。
コアラ
「サ……ボ…くん?なんで?ここに……」
ブランコに乗っているコアラはサボを見上げた。
その目はまだ泣いていた。
サボ
「ここは俺たちが幼い頃から遊んでいただろ?
ここに、コアラがいるんじゃねェかと思ってさ……」
コアラ
「そう……。」
(サボくんも私と同じこと考えていたんだ……
この公園を思い出の場所になっているんだね……)
サボ
「なァコアラ……俺がなにをしたか教えてくれ。なんでいきなり嫌いなんてなったのか……」
コアラ
「それは……」
コアラは黒い髪の女の人とデートしてるのを見たと言った。
サボ
「あー……見られちゃってたのか」
コアラ
「えっ?やっぱり浮k」
サボ
「違う違う‼︎あの時、これを買うのを手伝ってもらってたんだ…」
ポケットから細長い箱を取り出した
コアラは箱のフタを開けた
コアラ
「わぁ〜」
中には可愛らしいネックレスが入っていた。
サボ
「ほら、コアラもうすぐ誕生日だろ?だから……ぐはっ」
サボは最後まで言えなかった。
コアラが勢いよく抱きついてきたからだ……
コアラ
「ありがと、サボくん。
私、てっきりサボくんに嫌われたのかと思っちゃった……」
サボはコアラを抱きしめながら頭を撫でていた。
サボ
「そんなわけねェよ。
だって俺は……いや、なんでもない」
コアラ
「ちょっとサボくん?言いかけたんだから最後まで言ってよ」
サボの腕の中からサボを見上げるコアラ。
サボ
(天使か‼︎可愛すぎるだろ‼︎‼︎)
サボ
「だって俺は……コアラの事が大好きだからな」
と、顔を赤く染めて言った。
コアラ
「えっ////」
もちろんコアラの顔も赤くなっている。
サボ
「あ〜もう‼︎本当は誕生日に渡す予定だったけど……」
小さな箱を取り出してコアラに差し出す。
中には指輪が入っていた。
サボ
「コアラ……俺と結婚して下さい」
コアラ
「はい///喜んで‼︎」
2人のやりとりをロビンが見ていたことは2人は知らない……