第1章 誠凛高校の日常
「ねぇ~。春香ちゃん」
リコ先輩が声を掛けてきた。
「どうしたんですか?リコ先輩」
「それがねぇ~」
「????」
リコ先輩の目線は、火神くん。
「火神くんがどうかしたんですか」
「ど、どうして分かったの!」
じっと見すぎでしょ!
「あのさ、実力テストあるでしょう」
「ありますね。また、勉強会ですか」
「そう!!話が分かる人は違うわ~」
散々なテスト結果の火神くん。
いい点数を取れるように手伝うのか。
また・・・。
「いいですけど・・・。なんで、私が?」
「だって、今までのテスト、全部、学年1位でしょ?」
「そうですけど・・・」
「お願い!!手伝って」
私は、構わないけどな。
「いいですよ。私は何をすればいいですか?」
「そうね~。地理、日本史、世界史」
私の得意な分野。
「いいですよ。でも、キャプテンいるじゃないですか?」
「日向くんはね、戦国時代しか、教えてくれないのよ~」
そういうこと・・・。
「まあ、いいですけど・・・」
「じゃあ、今日の放課後!」