第2章 図書室*黒子テツヤ
黒子side
図書委員の仕事で、貸し出しをしていると、いつも、降旗くんのところに皆が並ぶのに、彼女だけが、ボクのところに来ました。
「あの、すみません」
「なんですか?」
「これ、貸し出してもらいたいんですけど・・・。いいですか?伊月くんに頼まれて」
「分かりました。これに名前を書いてください」
「分かった」
数十秒後に、「はい。これでいいかな」と声を掛けてくれました。
「じゃあね。そういえば。校庭に『日本一します』って書いたの、黒子君でしょ」
そう、彼女は微笑んでくれました。
ボクの存在に気づいてくれて嬉しいです。
「じゃあ、ありがとうね」
彼女は、伊月先輩の彼女なんでしょうか・・・?
図書室*黒子テツヤ 【完】