• テキストサイズ

俺は悪くない。

第2章 第一章二部


死ねばいいと思った俺は悪魔?

見捨てて行ったあいつらは死神?

 途絶える途絶える、息が途絶える。
止まる心音。上下しなくなった胸。

死んだ。恭輔が死んだ。

何億万といる人間の中で、親でもなく、恋人でもなく、間違いなく嫌いであろう人間に笑い者にされながら死んでいった。

 あのプライドの高い恭輔にとって、この現実は耐え難い屈辱だろう。もし逆の立場だったなら、俺は間違いなく死んでも恭輔を怨み続ける。

 しかし、それは仮の話。恭輔、お前はもう死んじまったんだよ。

「ザマアミロ」

 先程までの罪悪感に似たそれは何だったのか。
俺は二度と動くことのない恭輔の亡骸に向かって、にやける唇で言った。

何度も、何度も、馬鹿にするように。
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp