第32章 マンネリ?/向日岳人
「……っくん?……がっくんってば!!」
「……っあ……わり……」
にほっぺをツンツンされて
意識が戻ってきたぜ。
っても、意識を失ってたわけじゃない
侑士との会話を思いだしていたっていうやつ。
「なんかあったの?」
「別に……なんでもないぜ」
やべー
声が裏返りそうになっちまった
一瞬だけ、ほんの一瞬だけだかんな!!
ちょっとだけバイブに反応するを想像しちまった。
「そう?」
「さっ、勉強しようぜ」
「そうだね」
そうそう
勉強、勉強。
じゃないとさ
オレがヤバいじゃん。
今だって、ちょっとだけ……
ちょっとだけだからな!!
……反応しているオレの息子
オレって正直者だよな。