第22章 弦一郎、女になる/真田弦一郎 4/6更新
「ぬぉぉぉおおお!!」
いつものように、セットした目覚まし時計よりも早く、目覚めた俺
着替えようと浴衣を脱ぐと、何故だ?
何故だか分からぬが……
乳が……
膨らんでいるのだが……
「俺は、寝ぼけているのか?」
試しにつねってみる
「むっ?……痛い」
痛みを感じる乳首
ということは?
「夢じゃないのか?」
一体、何故?
一夜にして乳が、膨らんだのだ?
鏡に映る自分の姿
見慣れた顔
見慣れない乳
試しに揉んでみる
もみもみ
「あん……」
き、気持ち良い
更に揉むと……
ま、マズい
腰が疼いてしまうではないか
「はっ!?もしや……?」
パンツの中を覗くと
「よかった。ちゃんと見慣れた俺の立派なナニは、ついてる」
まずは、ひと安心
「ひと安心できるかあ!!」
どうすればいい?
どうしたらいいんだ?
隠すしかあるまい
この事実を知られるわけには、いかない
特に、精市には内緒にしなければならない
精市に知られたら……
アイツのことだ
絶対に俺を弄るに決まっている
しかし……
どうしてだ?
昨日、何か変わったコトがあったか?
記憶の糸を辿っていくと
「蓮二か!?」
そういえば、昨日
『弦一郎。栄養ドリンクを作ってみたんだが、試飲してもらえないか?』
無味無臭だったんだが
蓮二め!!