第14章 Happy Birthday @ 岩泉一

只今、6月9日、23時58分。



岩泉の誕生日の前日…と言っても、もうすぐ日をまたぐ。



岩泉の家にてご飯を食べた後、ベッドの上にて抱き合い、現在に至る。



お互い裸で、スマホに入った写真を見ている。



「長いな…もうすぐ１年だな。」


『そうだね…この一ちゃんの顔…』


「いや、及川の方が笑えるぞ…」


普段の写真を見ながら二人で笑う。



二人で迎える初めての岩泉の誕生日。


花は、誰よりも早く岩泉にお祝いの言葉を言おうと、前々から準備していたのだ。