• テキストサイズ

Mixed Feeling…xxx ▷HQ

第5章 夢中になれるコト @ 孤爪研磨





『…孤爪くん?』


「あ、花…」


『部活早上がり?』


「ん…なんか調子でなくて。」



気まずい空気が流れると思ったら、花は笑顔で研磨の方に寄ってきて、お菓子の袋を差し出した。



「…アップルパイの?」


『好きって聞いたから。』


「…誰に?」


『…黒尾先輩。』


その言葉を聞いて思わず目が丸くなった。


「…なんで?」


『そりゃ、好きな人が好きなものとか…知りたいと思って…。』



花が俯いていた顔を上げると、研磨の顔は真っ赤だった。



『あっ…なんかごめん…』


「あっ…えっ…と…あの…俺も…うん…」



それを影から見つめていた黒尾は、なんという甘酸っぱい青春カップルだろうと、親父のような言葉を漏らしていた。


/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp