第3章 第3Q:☆スパイス☆<黄瀬>
それから・・・第3Qっていうの?涼ちゃんは、相手の色黒の・・・素人の私が見てもスゴイと思う人のプレーをマネし始めた・・・
あっという間に第3Qが終わって、第4Qが始まった・・・
なんかスゴイ・・・青い人が決めれば、すぐさま涼ちゃんが返す・・・
会場はすごい歓声で・・・
私の隣に座っていた観客の一人が
観客「なぐり合いっつーより、もはやとっくみ合いだろ・・コレ!?」
そう・・・青い人と涼ちゃんがとっくみ合いのケンカしてるみたい・・
両者どっちもひかずで・・・
私は全身に鳥肌がたって、視界がゆがんだ・・
あれ・・・
そう思ったときには・・・一筋の涙が流れてた・・・
最後の9分間・・・お互いシュートを1本も落とさずに試合は進んだけれど・・・
涼ちゃんは、青い人には勝てなかった・・・
最後の整列も出来ないほど、疲弊しきっていた涼ちゃんは4の背番号をつけた人に支えられて、大泣きしながら整列してた・・・
気づけば・・・私の頬にも幾筋もの涙が流れていた・・・
涼ちゃん・・・イイ男になったね・・・