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黒子のバスケの愉快な仲間たち【R18】

第8章 第8Q:☆ふたりぶん☆<赤司>


「はな?」


部屋に入ると、椅子に座って本を読んでいたはなは、
オレが名前を呼ぶと嬉しそうな笑顔を見せてくれた・・・



はな「(おかえりなさい・・・征十郎・・・)」



相変わらず・・・綺麗な手がヒラヒラと舞う・・・



「抱きしめてもいいか?」



オレがそう聞くと、椅子から立ち上がり、
ゆっくりと胸に納まってくれた・・・




細い身体を抱きしめる・・・



はな「(征十郎・・・私が、試合会場にいたこと気づいてたの?)」




「気づいていたよ・・・どこにいても・・
はなはオレの眼から離れることはない・・」




そう言うと、嬉しそうににっこりと笑ってくれる・・・




ダメだな・・・



完全に消えたと思っていたが・・・

もう一人のオレが・・・オレに嫉妬する・・・




はな「(征十郎?)」



「いや・・なんでもない・・それより疲れなかったか?」




はな「(平気・・・)」


「そうか・・・」



しばらく抱きしめていたが・・・



やはり・・俺も男なのだな・・・




「はな・・・」




名前を呼ぶ・・

それだけで・・・
はなは俺の言おうとしていることを理解したようだ・・・





「クスクス・・・顔が真っ赤だよ・・」





はな「(だって!!征十郎が・・・帰ってきた・・・)」



ヒラヒラと舞う手の甲には・・・




彼女の綺麗な涙が零れ落ちていた・・・




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