第26章 ♡Story23♡ 熱愛疑惑は白or黒?
「っ......もしかして、一昨日の?」
『うん......表紙のほうにも、堂々と載っていたよ。
【二人の熱愛は本当だった】...ってね......』
「っそんな嘘が......」
『どうやらオカッパーズ、ありもしない事実を大袈裟に書いたみたいだね......』
「っ涼介さん、私はどうすればいいんでしょうか......」
『百合ちゃんは気にしなくていいよ。二人の熱愛は全くの嘘、
事務所側も重々承知しているから大丈夫だよ。』
「っわかり、ました......」
『うん......もしかしたら、ニュース報道される可能性もあるんだ。』
「っニュースまで......」
『さっきも言ったように、百合ちゃんは何も気にしなくていいんだ、
いつも通りで。』
「わかりました!柊さんとは、友達同士ですから......」
(私達は、ただの友達なんだから......大丈夫、だよね?)
『でもマスコミに追い回される可能性もあるから、
いつも以上に注意することも必要だよ?』
「はい!」
『うん......夕飯時に、悪かったね(苦笑)
じゃあ、またね明日。』
「はい、また明日!」
電話を切り...
「山田君?」
「うん......」
「なんか、深刻そうな話しているように見えたけど......
何かあったのか?」
太輔がネクタイを緩めながら言う。
「っ今日発売の週刊誌に......嘘の記事が載せられていたみたいで......」
「......嘘?」
(嘘の記事......っまさか......)
「柊さんとの熱愛記事......書かれていたみたいなの......」
「......一昨日のが影響で?」
「うん、あの時......かなり追い回されていたから、無理もないかも......」
「っそっか......」
「っでも事務所側もそれは否定してくれるみたいだから、
心配はいらないって言ってた!」
「なら、いいけどよ......」
(大事に、ならないといいけどな......)