第24章 ♡Story21♡ 熱愛疑惑
翌日...
「じゃあ俺は先に行くからなー」
「いってらっしゃーい!」
(もうこうして見送るのは日常になっちゃったな(笑)
私も今日はドラマの撮影頑張んないとね!)
ちなみに今は第3話を撮影中...
太輔出て行って1時間...
ピンポーン
「涼介さんかな?」
百合はインターホンの画面を見て見ると迎えに来た涼介の姿が映った。
「やっぱり涼介さんだ!」
百合は鍵を開けドアを開ける。
「おはようございます!」
「おはよう百合ちゃん、今日も変装はバッチリだね。」
「はい!髪型もしっかり変えてますから。」
百合は髪を後ろで一つに縛っている。
「じゃあ早く行こうか、もし後をつけられてたらまずいしね......」
「......まさか、ここが分かるって事なんてあるんですか?」
「家からも大分離れてるし、
そういう事は滅多にないとは思うけどここは念に念を入れておかないとね......
熱烈なファンの中には、尾行して家を突き止めるヤラカシもいるから
安心はできないよ......」
「そう、ですよね......。」
(もしそんな事になったら、太輔にも迷惑かけちゃう......)
「あれから何か連絡はあった?またポストに怪しい手紙が入ったとかって。」
「いえ聞いていないです!
もしかした隠していてくれてるのかもしれないですけど......
それなら事務所の方に送りますよね?」
「うん、事務所を通して俺の元に来るよ。
だから......大丈夫、なのかな.....
学校の方からも特に怪しい人物はいないって来てるし......」
「それでも......学校には行けないんですか?」
「......百合ちゃんの気持ちも十分わかっているよ。
でも、本当に治まったかどうかは分らない。
もしかしたら犯人は、そこをついてくるのかもしれないしね......」
「油断するな.....って事ですね?」
「うん......」
「そうですか......わかりました!」
(美香ちゃん達にまたLINE送っておかないとな......)