第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「......それはね、聞いて驚かないでね?
関わってくるのは......
本当に君が身近にいる人達だから......。」
「っ......はい。」
「ちょっと長くなるから......今回は手短に話すね?」
「わかりました......」
「シオンさんは......」
「はい......。」
「シオンさんはね......以前、
小鳥遊さんと交際していたんだよ。」
「っ小鳥遊さんって......
『小鳥遊隼人だ!同じくRABBIT専属のメイクアップ担当だ。
歳は25!よろしくな、百合!』
『よ、よろしくお願いします!』
『ほぉ~!かなり可愛い子じゃん!俺タイプかも♪』
『へ?』
『隼人!』
小鳥遊隼人さん......?」
「そう、小鳥遊さんもね......元はAnnie所属の
モデルタレントでもあったんだよ。」
「っ小鳥遊さんが、モデルを......?」
「うん......」
「何で......辞め...っ!?」
「何となくわかっちゃった?」
「っ......」
(もしかして......)
「小鳥遊さんは......シオンさんの夢を守るため、
自らモデルを辞めるって言ったんだ......」
「シオンさんの、夢?」
「そう......二人は幼馴染でもあったんだ。
それで同じ日にオーディションを受けて、
二人共無事に受かった......。因みに二人は
この時点で既に交際していた......。」
(......私と、似てる......?)
「恋愛禁止の場でも、二人は交際を続けた......
家族にも、友人にも隠し続けてまでね......」
「......。」
(私と一緒だ......)
現に昨日までは家族に内緒にしていたのだったから......。
「そんな中、二人の交際は同じ事務所のモデルの子が
社長にばらしたんだ。『二人は付き合っている。』ってね。
勿論二人は社長に呼ばれたよ......」
「それで......『別れろ』と?」
「きっとね......でも俺も詳しくは知らない。
でも、小鳥遊さんが辞めた理由は想像つくけど......」
「......。」