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第4章 すぐそこにそれはあった。




「習、もう行ったんだ………」


あれから“声“は聞こえなくなった。

ただ喋らなくなっただけなのかもしれない。



「私、ここを離れるよ」


頭の中の声に話しかける。


でもやはり応えてはくれない。



「習、もう昨日が最後かもしれないね」


首元のネックレスを口元に寄せた。



「外に出ればきっと、
嫌でも世界を知ることになると思うから。」


誰もいない部屋にただただつぶやいた。



「さようなら」


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