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観覧車で・・・

第5章 観覧車で・・・


「違うんだよ。」
「え?」
テツはゆっくりと顔をあげた。
「私が、悪かったの。」
テツは私の声を聞いてくれている。
「私・・・テツに『秘密』を言ってない。私、初めの時『ポケモントレーナー』って言ったけど、本当はそれだけじゃない。」
「え?」と小さくつぶやく声が聞こえた。今日はいつもより観覧車が遅く感じた。
「私、ポケモンチャンピオンもやってる。それに、女優も。」
テツは『女優』と聞いてピクッと動いた。
「・・・あと、もうひとつ、ききたい。」
「え」
「テツは、テンマ?」

しばらくの沈黙。この、重苦しい空気は、嫌いだった。
「・・・そ・・・そんなこと・・・。」
テツは焦っていた。そりゃあそうかも。急に話してくれたと思ったら、わけの分からないことを言い出すんだもん。
焦るよ・・・なぁ。
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