第19章 露店
~姉サイド~
和成を意識して赤くなった顔を誤魔化すために、
1人先を歩いてたら、露店を見つけた。
可愛いアクセサリーがたくさん並んでて、
ついつい見入っちゃった。
「お、これなんか姉ちゃんに似合うんじゃね?」
和成が手にしたのは、ハートのアンティーク鍵の形をしたヘアピンだった。
「私も、それ可愛いなって思って見てた」
ずっと一緒にいるから、私の好みはすぐに分かっちゃう。
「だろ?好きそーなデザインだもんな。んじゃ、これ買ってやるよ」
「え?いいの?」
「彼氏、からのプレゼントな」
弟だったり、彼氏の顔になったり…
目が離せなくて、ドキドキがとまらないよ…