第40章 灰色のジャージ
東峰
「25対6て…」
わっくん、やっぱカッコイイ!
《今年も、王者が危なげなく全国への切符を勝ち取るのか、それとも彼らを止めるチームが現れるのか!注目ですね!》
皆は、真剣に画面を見ている。
《そして、続いての注目はAブロック》
画面が切り替わり、仙台市体育館が映った。
日向
「今日やった体育館だ‼︎」
《注目はやはり、青葉城西高校主将の及川徹君ですね!》
あ、及川さん…
《華やかなルックスで女の子のファンも多く、人気も実力も兼ね備えた選手です。今日の試合も─》
暦
「…あの、そんな顔顰めなくても(汗」
特に龍先輩。
《─そして明日、この青葉城西に挑むのが、ベスト8確実と思われた伊達工業を、まさかのストレートで下し勝ち上がって来た古豪、烏野高校です》
西谷/田中/日向
(映る…!!!)
再び及川さんが映った。