第34章 士気120%
田中
「俺達の熱い想い…とくと目に焼き付けろーッ!」
スポットライトの中で、龍先輩達がビシッと戦隊的ポーズを決めた。
5人のTシャツの胸にはそれぞれ、“烏”“野”“排”“球”“部”と力強い文字で描かれていた。
講堂はどよめいた後、観客の声援が巻き起こった。
田中
「まだまだ、これからだァ!」
暦
「まだあるんだ…」
私は、身体の力が抜けるのを感じた。
龍先輩達がクルリと後ろを向く。
Tシャツの背中側には、“I”“H”“仏”“血”“斬”と描かれていた。
…あのTシャツ、どうしたんだろ。
田中
「これで、予選もブッチギリだーッ!いくぞ‼︎烏野ォ」
2年
「スパーキンッ‼︎」
そこへ、私達の元に菅原先輩と東峰先輩がやって来た。
菅原
「よっしゃ、声掛けやるべ!」
暦
「え…」