第30章 好敵手
うーん…チームのレベルも攻撃の多彩さも守備力も、明らかに音駒の方が上だ。
その差は、今どう足掻いても埋まるものじゃない。
烏野が、音駒の雰囲気に呑まれてないと良いけど…
烏養
「パワーとスピードでガンガン攻めろ‼︎」
!へ…?
田中
「力でねじ伏せろって事だなァ⁉︎」
日向
「なんかソレ、悪役っぽい…」
烏養
「いいじゃねーか“悪役”!“カラス”っつーのも、何か悪役っぽいしよォ!」
烏養コーチー、顔怖いですよー。
烏養
「下手くそな速攻もレシーブも、そこを力技でなんとかする。粗削りで不恰好な、今のお前らの武器だ‼︎」
…呑まれてないみたい。
猫又
「あ〜〜くそ、こっちの雰囲気に呑まれてくれたと思ったのにな…」
暦
「ウチのチームは、所謂曲者が多いですから」
烏養
「今持ってるお前らの武器有りっ丈で、攻めて攻めて攻めまくれ!!!」
守備力で劣るなら…相手より点を取ればいい。