第30章 好敵手
飛雄から翔陽へのトスが、ダイレクトデリバリーからインダイレクトデリバリーに変わった。
そのお陰で、翔陽に空中で余裕が出来たんだけど…ヘナチョコ打ちしか出来てない。
烏野が、二回目のタイムアウトを使った。
烏養
「日向、一回落ち着け!」
日向
「ハイッ」
今までの速攻で感覚が慣れ切っちゃって、合わせて打つ事がやり難いんだろうな…
15対12で音駒のリード。
翔陽は、ボールを返すので精一杯って感じで、まだ打ち分けは上手くいっていない。
翔陽にトスが上がる。
!あ…今…
ドッ
ピッ
アウトだったけど…今、ブロック避けてた。
犬岡
「…すげえ…すげえな!ショーヨー‼︎」
日向
「───……もう一回」