第24章 疾走から失踪
ご褒美って…作るの、私と武田先生なんですけど?
澤村
「おいおい…」
澤村先輩が、私を見る。
了解すれば、一気に仕事が増える…
材料の買い出しと、献立の立て直しと、栄養バランスの調整と…
でも、もしこのまま翔陽を放っておいたら…
暦
「〜〜〜わっ、わかりまし…た!」
今年最高の苦渋の決断だ…
澤村
「大丈夫か?」
暦
「武田先生が無理でも、私が必ず作ります」
もう、背に腹は変えられない。
澤村
「…じゃあ、鳴宮もそう言ってくれてるし、皆で捜すぞ」
全
「オス‼︎」
あ、ちょっと涙出てきた。
翔陽、見つかったら覚えてろよ。←