第22章 得意不得意
〜暦 side〜
バーガーショップを出た及川さん達と私は、2Fのアロマショップにやって来た。
私一人で来たかったんだけど、買い物があるって言ったら、及川さんに「付き合うよ」と言われて…今に至る。
暦
「男性には抵抗あるんじゃないですか?」
アロマ好きな男性も居るだろうけど、こんな複数人で入る事なんて珍しいと思うし。
及川
「女の子の暦ちゃんが一緒なら、そんなに抵抗は無いよ」
松川
「てか、匂いキツイかと思ってたけど、意外と気になんないもんだな」
岩泉
「空調が効いてんだろ」
暦
「欲しい香りが、他の香りとごっちゃにならない為ですよ」
松川
「なるほど〜」
私は、梢に頼まれた柑橘系のコロンを探した。
及川
「暦ちゃん、俺が見つけた時もここに居たよね」
暦
「はい」
あの時、ここに居なかったら見つからなかったのかな〜…
まぁ、なんだかんだでそれなりに楽しい気もしなくもないから、今は別に気にしないけど。