第21章 ショッピング
運の悪い事に…
及川さんと目が合ってしまった。
及川さんは、少し驚いた顔をした後、ニッコリと笑った。
及川さんとは、関わりたく無い…切実に。
こっちに向かって来る及川さんを見て、防衛本能の働いた私は、急いで反対側の出入口からショップを出た。
逃げよう、うん。
あのセクハラ大王には関わらないが吉だよね!
及川
「暦ちゃーーん!」
ギャー!追って来てる⁉︎
店内を走る訳にはいかないから、色々なとこを曲がりながら撒く事にしよ。
向こうも走っては来ない筈だし。
てか、及川さんが私を追う事で、他の3人に迷惑がかかってるんじゃ…
だとしたら申し訳ない─
及川
「暦ちゃん、待って!」
─とは思うけど、逃げの手は緩めない!