第19章 憧憬と羨望

東峰
「あんな風にセッターに言わせられるっていうのも、とんでもなく凄い事だと思うよ」


日向
「⁇」


東峰
「えーっと…だから…あの〜なんだ…」


なんでわからないの、翔陽。


東峰
「どんな呼び名でもポジションでも、敵チームに一番恐れられる選手が、一番カッコイイと思わないか？“あのMBヤベーぞ、気ぃ付けろ！”とか言われてさ！」


日向
「‼︎」


翔陽は、コクコクと頷いた。


東峰
「負けないからな」


日向
「！オス‼︎」


翔陽、嬉しそうだな〜。


東峰
「あっ、でも俺は…レギュラーに戻してもらえたらの話だけど…」


日向
「……」


暦
「いや、何にビビってるんですか」


東峰先輩なら、きっと戻れるでしょ。