第18章 チーム内練習試合
〜西谷 side〜
3月の県民大会での“あの試合”─
俺は、ブロックに捕まる旭さんの…
ブロックフォローが、全く出来なかった。
あと一歩、足が出ていたら…
あと少し、手が伸ばせていたら…
ボールを繋ぐ事が出来たのに。
あの試合の第2セット─相手のセットポイント
旭さんは、トスを呼ばなかった。
“お前だって、拾っても点に繋がんないなら、虚しいだろ”
虚しくなんかねえ。
どんなにスパイクが決まんなくたって…
スパイカーのチャンスを繋げるのなら、虚しい訳がねえ。
だけど、“どうせ”と言って…勝手に諦めんのは、絶対に許さねえ‼︎