第17章 大きくて小さな人
烏養
「ん?何だお前、どうした?」
西谷
「!」
澤村
「あっ、すみません、そいつはちょっと…」
烏養
「何だ?訳ありか?怪我か?」
澤村
「や、そうじゃないんですが…」
主将君も前髪メッシュ君も…それに暦まで、微妙な顔をしてる。
何か、事情があると見た。
烏養
「なんだよ?怪我じゃねえの?」
梢
「元気だけど出れないと?」
澤村
「えっと…」
梢
「じゃあ、町内会チームなら入れる?こっちのリベロ、来られないらしいからさ」
澤村
「あ、それなら…スミマセン…」
前髪メッシュ君は、主将君を一瞥した後、町内会チームのコートに向かった。
梢
「先輩が外で見てるなら、あと2人、セッターとレフトスパイカーが足りないっス」
烏養
「2人か…どーすっかな、ベンチ組からか…」