第17章 大きくて小さな人
えぇ⁉︎音駒高校⁉︎
思わず、大声出しそうになった。
日向
「?東京?ねこま?」
菅原
「音駒って、あの…ずーっと烏野と因縁のライバルだったっていう…?」
武田
「うん!確か通称─“ネコ”」
日向
「猫?」
田中
「俺らも、話だけはよく聞いててよ。前の監督同士が、ずーっと昔からのライバルで、前はよくお互い遠征に行ってたんだと」
日向
「ほーっ」
菅原
「実力が近くて、相性も良かったから、遠出する価値があるくらいのイイ試合ができたって聞くよ」
音駒高校…
菅原
「練習試合があると、近所の人は皆見に行ったらしいよ。名勝負!“猫対烏!ゴミ捨て場の決戦!”つって」
月島
「それ、本当に名勝負だったんですか」
私が…進学しようとしてた学校…