第16章 小さくて大きな人
武田
「…“リベロ”って、確か特殊なポジションだよね?」
武田先生が、『バレーボールHOW TO』を開いた。
武田
「えーっと…
L(リベロ)、守備専門選手。スパイク・サーブ等の攻撃は出来ず、ブロック等ネットより高い位置からボールを返球する事も禁じられている。後衛に居る選手と入れ替わって、守備を務める。
…で、あってる?」
暦
「はい、そんな感じです」
武田先生、色々と勉強してくれてるんだ…本当に良い先生だな〜。
武田
「彼が烏野の“守護神”かあ。格好良いねえ」
澤村
「リベロの試合中の入れ替わりは、普通の選手交代と違って、ちょっと説明しにくいので、実際に試合形式やる時にでも説明しますね」
武田
「いつもすみません(汗」
澤村
「…アイツが戻って来てくれると、本当…頼もしいです。あの小さな身体で、存在会が凄く大きい。西谷が居ると、安心感が違うんです」
暦
「レシーブ技術に加えて、チームに与える安心感も兼ね備えて…リベロの鑑ですね、西谷さん」
カッコイイ…本当に尊敬する。
澤村
「少し喧しいけどな…(苦笑」