第11章 緊張の様子
暦
「翔陽、渡した酔い止め、ちゃんと飲んだ?」
日向
「飲んだ…」
それでもこの酔いようって…
田中
「酔い止め飲んでソレ⁉︎ホントに大丈夫か⁉︎」
日向
「あっ、ちょっ…窓…」
翔陽が龍先輩の方の窓に手を伸ばす。
暦
「!まさか…」
日向
「窓開けても良─」
私は、翔陽の頭を下に押さえ、その下にビニール袋を持たせた。
日向
「おえーーーーーっぷ!!!」
田中
「‼︎うわあああ‼︎」
暦
「!あ、ズレ…」
翔陽の口から吐き出された吐瀉物の一部が、ビニール袋を外れて龍先輩のズボンにボタボタと落ちてしまった。
暦
「||||ごめんなさい‼︎」
龍先輩のズボンが大変なことに!